壱岐の酒造り
麦焼酎発祥の地とされる壱岐島。
島の文化として脈々と受け継がれてきた「壱岐焼酎」は1995年、WTOのトリプス協定において、
国際的なブランド「地理的表示の産地指定」を受けました。
これは「壱岐焼酎」がウイスキーの「スコッチウイスキー」や「バーボンウイスキー」などと同様に、世界的に認められたということでした。
そんな壱岐島では過去に日本酒も造っていましたが、 数々の事情により、いつしかそれも途絶えてしまいました。
壱岐島で日本酒造りが途絶えて数十年、重家酒造はなんとかこの地での日本酒造りを復活させたいと考えました。
親交のあった有名酒蔵の設備を借り、2013年、23年振りとなる特別純米酒『確蔵 Our Sprit(僕らの想い)』を発表します。
更に1年後には、『純米大吟醸 横山50』を立て続けに発表。
「九州S1グランプリ IN TOKYO」にて準優勝を受賞しました。
日本酒「横山蔵」
国内外を問わず多くの賞を受賞し、注目を浴びた日本酒「横山」。
それに確かな手ごたえを感じた重家酒造は、2018年、念願かなって壱岐島に新蔵を建設します。
この新蔵の建設にあたって、日本酒造りでも大きな役割を担う「良質な水」を求め島内をおよそ20ヶ所以上調査。
その甲斐が実り、素晴らしい水が潤沢に出る場所を発見。
壱岐から世界へ向けて発信する日本酒を造るため、
その場所に蔵を建設しました。
自然が残る壱岐島だからこそ湧き出る良質な水
長崎県壱岐島は壱岐対馬国定公園の中心となる島です。
そのため、人の手があまり入っておらず、ミネラル豊富な、日本酒に向いた水が湧き出ます。
重家酒造はこの水源の上に日本酒蔵を建て、全ての工程でその素晴らしい水を利用しています。
壱岐島で栽培される山田錦
壱岐島は、気候が穏やかで作物が育ちやすいため、美味しい日本酒の元となる、素晴らしい米が良く育ちます。
重家酒造はそこに目を付け、酒造好適米の山田錦を壱岐で栽培。
壱岐の良質な水と穏やかな気候、人手の入らない島だからこそ育つ良質な作物。
島の恵を受けたパワー溢れる壱岐産の山田錦で重家酒造の日本酒は醸造されます。
コダワリの設備
重家酒造では理想的な味わいを醸すため、蔵の広さやタンクの規模をコンパクトにし、様々な分析機器や最新の設備を活用しています。
蔵内は完全冷蔵で、常に5度で管理できるようになっており、酵母にとって最適ないい環境を保っています。
また、発酵も微妙な温度で操作ができる環境を整えています。
これによってマイナス以下の氷温で貯蔵し管理したフレッシュな味わいのお酒をお届けすることが可能となっています。
「壱岐日本酒」の旨さ
島内を隈なく調査して辿り着いた良質な水源、その水と島の恵まれた豊饒な土地から栽培されるお米。
その日本酒は蔵元様曰く「果実をかじったような芳醇さ」。
その言葉通り、瑞々しくフレッシュで、エネルギーのある溌剌とした味わいからは、
島の生き生きとした情景が浮かんでくるよう。
壱岐の力強さを思わせる「壱岐日本酒」を感じてみて下さい。