文化元年(1804年)、現在地に酒造業を創業。当時は三浦藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘(現在の銘柄の由来) を受け、一般には「萬悦」の銘柄で親しまれていました。
「うまさけの国」と言われる「美作(みまさか)」の地(岡山県北の旧国名)で、寒冷な気候、良質の酒米と水という、 恵まれた環境の元、地元の米、地元の水、そして地元の技で醸すことを造り酒屋の原点と考え、綿々と酒造りをおこなっています。
酒質の特徴としては、県南の瀬戸内の酒が甘口であるのに対して、すっきりとした辛口が持ち味です。 それは冬の寒さの厳しいこの地の人々が求めた味でもあります。 また、早くから(昭和45年頃)純米酒の製造にも積極的に取り組み、現在では製造数量の7割を占めています。 平成19年からは岡山県初の女性杜氏 辻 麻衣子氏が酒造りを行い蔵人も若返り、杜氏を盛り立てています。