日本海側最大の離島であり、かつて日本最大の金山が栄えたことでも知られる自然あふれる島、新潟県佐渡島。歴史と自然に囲まれるこの地で醸される心きらめく酒『雅楽代』。
2018年より若き杜氏・加登 仙一氏が経営権を引き継ぎ、同氏を中心とした新体制に移行。
その後2019年5月にリリースされた『雅楽代』は、新しい銘柄でありながら、その高い品質と心きらめく味わいで飲む人を瞬く間に魅了し、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでファンを増やし続けています。
思い出に残る楽しい時間を演出する酒『雅楽代』(うたしろ)
主力銘柄『雅楽代』(うたしろ)の名前の由来は、天領盃酒造が蔵を構える地名、加茂歌代に由来しています。
歌代とは読んで字のごとく、『歌の代わりの土地』という意味合い。
佐渡島はかつて流刑地としてさまざまな文化人が流されていました。その中には順徳天皇もおり、流刑後でも佐渡島の中で絶大な権力を誇っていたそうです。
そうした中、佐渡島の人々は順徳天皇のために歌を詠み、歌が天皇に気にいられると褒美として土地を与えられていた、という記録が当時の文献にも残されています。
土地を授かった人々は、自分たちが栄華を極め、煌びやかな時代を誇り『雅びで楽しい代(とき)』という意味合いを込め『雅楽代』と名乗るようになりました。
そんな地元佐渡の歴史と、天領盃酒造の掲げるコンセプト『お客様の思い出に残る楽しい時間を演出する』という思いの重なりから『雅楽代』(うたしろ)と名付けられました。
明確な『哲学』と飽くなき『探求』
天領盃酒造が酒造りにおいて最も重要視していること、それは『心がきらめくかどうか』。美味しいお酒との出会いは心をきらめかせます。
自分たちの考える美味しいを突き詰め、更なるきらめきのために飽くなき追求をする。そのためにはいっさいの妥協をせず、設備投資を惜しまず、限界に挑み続け越えていく。そのスタイルこそがハイレベルな酒質を生み出し、全国区でまたたく間に流行を呼びました。
圧倒的センスと熱意を持つ若き杜氏
『挑戦し続けること、変化や失敗を恐れないこと、お酒に対して誠実であること。これが天領盃酒造の全てです』という言葉の通り、毎年少しずつ造りを変え、更なる向上を目指し続けるチャレンジ精神に満ち溢れた酒造り。
そして仕込んだあとの品質管理も徹底し、最高品質でお客様の手元に届ける。それは全て、天領盃酒造の原点とも言える『心のきらめき』のため、妥協を許さぬ醸造哲学の上に成り立っています。
そんな醸造哲学の根源とも言える、天領盃酒造を牽引するのが杜氏・加登 仙一氏。2018年、24歳にして天領盃酒造を事業継承、最年少の蔵元として業界を驚かせました。
もともとは証券会社の社員だった加登氏。自身の学生時代の経験や周囲の人の言葉から、ずっと興味のあった日本酒に関わる仕事へと転身。圧倒的センスと熱意、そして『ただただ自分たちが心から誇れる日本酒を造り、胸を張って皆様の元へ届けたい』という強い覚悟。それらを武器に、加登氏の挑戦は始まりました。
『綺麗で軽くて、穏やかなお酒』
2019年、令和初日に生まれた酒・雅楽代はその素晴らしい酒質から、またたく間に業界で知られることとなりました。
2023年には全国新酒鑑評会にて金賞を受賞するなど、高い評価を獲得し、その人気は留まるところを知りません。
これほどまでの支持を集めながらも、コンセプトはあくまでも『主役にならない』こと。
主役は飲み手。派手さは無くとも、飲み手の時間に寄り添うような真っ直ぐで実直なお酒であること。『雅楽代は引き算のお酒』と杜氏は語ります。
核となる味わいを決め、できる限り削っていくような洗練された繊細な味わい。シリーズを通し、綺麗で軽やかかつ、穏やかなお酒です。
「やっぱり白いご飯が一番落ち着く」ように、いろいろな味わいのお酒を飲んで、最終的にたどり着く、心の拠り所のような優しいお酒を目指し造られています。
Contact
Name 天領盃酒造
Location
新潟県佐渡市加茂歌代458
brand 雅楽代