新しいことにチャレンジし続ける上喜元から、長年“幻の米”と言われてきた復活米「神力(しんりき)」を使用した生酒が入荷しました。
熊本県産神力を50%まで磨いて醸した純米吟醸。例年火入れで販売され即完売する、蔵でも相当の人気を誇るお酒です。
「神力」の鋭ささえ感じられる力強さはそのままに、50%まで磨くことで程よい米の膨らみを表現。濃醇ながらもしっかりと引き締まった味わい。生酒らしく、フレッシュでキレの良さが抜群な仕上がりです。
【神力(しんりき)とは】
明治初頭から全国に普及し「麹がつくりやすく、溶けやすく、雑味成分が少ない」という性質から、昭和10年頃まで西日本各地で清酒用に広く栽培されてきた酒造好適米の元祖。「稲姿の優美さや収穫量の多さに神の加護を感じられた」ことからこの名前が付けられましたが、その後、病気に弱く食味に劣る点などから廃れ、姿を消しました。
半世紀近い年月の間“幻の米”とされた「神力」は、平成8年ようやく熊本県で復活を遂げ、現在も多くの酒蔵で使われています。