来福から、シャクナゲの花酵母で醸した夏酒が当店初入荷です。

シャクナゲはくす玉のように丸く集まった花を咲かせる、園芸や庭木に重宝される低木の植物。あまり馴染みのない方も、「ツツジの仲間」と言えばイメージしやすいかもしれません。

開栓時は控えめで涼やかな香りながら、含めば、花の蜜やバナナを思わせる香りが優しく鼻を抜けます。柔らかくもクリアで爽やかな酒質。ほんのりフルーティーな甘みに
適度な酸が心地よく、飲み飽きしない味わい。
使用米「渡船」らしいしっかりした旨味とキレも感じられます。
キンキンに冷やしても崩れにくい輪郭ある味わいは、夏のさっぱりした料理とも相性抜群！

シャクナゲの花酵母は、数ある花酵母の中でも比較的新しく造られた酵母。
日本酒ファンや来福ファン、花酵母ファンの方はもちろん、夏の食卓の彩りに、
ぜひお試しいただきたい一本です。

使用米：兵庫県産渡船　　磨き：55％　　

来福酒造は、江戸時代中期にあたる1716年(享保元年)、藤村一左衛門氏が筑波山麓の美しい水源が通る地に創業されました。
代表銘柄でもある、同酒造の「来福」の名は、「福や来ん 笑う上戸の 門の松」という、笑っていれば福がやってくるという俳句に由来しています。
時代は変わり、現蔵元である10代目藤村俊文氏が跡を継ぐことになり、来福酒造は大きな転機を迎えることとなります。
藤村氏が着目したのが、まだまだ使用している蔵の少なかった「花酵母」。
花酵母とはその名の通り花から分離した酵母のことを指し、発酵能力に優れた、味・香り、共に優れた味わいをもつ酵母。上質な酵母なので注目されている酵母です。
そんな藤村氏の醸すお酒「来福」は華やかで芳醇。
米の甘みと花酵母の持つ甘みがしっかりとお酒にも反映されています。