人為的な添加をなるべく減らし、ナチュラルな造りであることを第一に醸された「車坂 生もと 純米酒 生酒 」のご紹介です。
江戸時代に確立された伝統製法である生酛(きもと)仕込みは、山卸(酛擦り)という工程を経ることで自然界の乳酸菌を取り入れ、自然淘汰によって屈強な酵母だけを残して健全に発酵させるという、培養酵母や冷蔵設備などが無い時代の酒造りの基礎となった画期的な技術です。
木の半切り桶で酛擦りを行うことにより天然の乳酸菌を取り込み、蔵付き酵母の自然着床・発酵にも成功し、健全な発酵経過をたどりました。
米は、釜屋を担当する蔵人が無農薬無化学肥料で栽培した五百万石を100%使用。全てにおいて、自然製法であることにこだわっています。
自然や偶然にも左右されるコンセプトから再現性は求めず、そのため毎年違った味わいのお酒になるそうですが、今年も格別の仕上がり。
ふっくらとした厚みのある口当たり、バナナや洋梨を思わせる香り。どこか穀物由来の芳しさも。乳酸菌由来のミルキー感とニッキのようなスパイス、 生熟成によるナッツ感。生の甘味と米の旨み、生もとならではのしなやかな酸がしっかりと感じられます。
飲みごたえ有るボリューム感ながらも、高めの酸でフィニッシュは穏やかな余韻。
飲み飽きしない一本です。
ラベルは手ぬぐい作家・鴨川志野さんがデザインしたオリジナル手ぬぐいをアレンジし、酒造りに取り組む蔵人や杜氏の様子がユーモラスかつ活き活きと描かれています。
少量限定の今しか味わえない生酒。ぜひお早めにお買い求めください。