夏の暑い間、涼しい貯蔵庫で寝かせたお酒が、貯蔵庫と外気が同じ温度になる頃に出荷されることから、「冷や(常温)」のお酒を「卸す」ということで「冷や卸し」「ひやおろし」と名付けられたと言われています。
農口尚彦研究所でも、冬季に搾ったお酒を春に一度だけ加熱処理を施し、秋に出荷されるまでの約半年間タンクでじっくりと熟成。
大きなタンクでゆったりと寝かされることで、味の角が取れて、まろやかで落ち着いた、しっかり旨味の乗った味わいとなっています。
お米由来のふくよかな香り、含むと心地良い甘みと酸味。後味は心地良い若干の苦味。脂の乗った秋刀魚や鰹、松茸の土瓶蒸し等、旬の味覚と良く合います。
燻製されたお料理やスパイスの効いたお料理、鶏のから揚げのようなしっかりした味付けのお料理にもおすすめ。
冷やして飲むととろみある酒質に甘みと酸味が際立ち、常温やぬる燗にするとよりお料理の味わいが引き立ちます。
「無濾過生原酒」が多い農口尚彦研究所のお酒には珍しい、一回火入れの「無濾過原酒」。
円熟した味わいが秋の訪れを感じさせてくれます。
季節の食材と共に、ぜひゆったりとお楽しみください。