近畿の水瓶「琵琶湖」の東南に位置し、旧東海道に面する場所に北島酒造はあります。 古文書によると寛文四年(1664年)半三郎、針村に庄屋を務めるとあり、薬や、米屋なども営み文化二年(1805年)より 酒屋を始め、隆盛した年代あり、廃業した年代あり幾多の変遷を経て今日にいたっています。現在で13代目ですが11代目まで 代々「酒半」と言う屋号を襲名していました。
昭和25年、12代目北島駿一氏が「北島酒造株式会社」設立。この時より清酒「御代栄」を発売し 同時に灘、伏見の メーカーへ桶売りを始めました。 昭和53年、13代目北島吉彦氏が代表取締役就任すると、 「少しでも良いから本物の良い酒が飲みたい。」という気持ちから三倍増醸廃止、桶売り中止、さらに全量糖類の使用を全廃。 純米酒、吟醸酒等の高級酒にも力を入れ始めます。そして、大吟醸「御代榮」が昭和63年に全国鑑評会に於いて品質日本一 とも言うべき金賞を受賞しました。
鈴鹿山系から湧き出る伏水流と美味しい近江米から造られる酒は、 「気に入らなければ一本のお酒も門を出さない」という姿勢を貫いています。 また、近年、専務である若い蔵主、北島輝人氏を中心に別ブランド「北島」を立ち上げ、新たな酒造りに取り組んでいます。