笑四季酒造の中において、最も良い酒となるのが「マスターピース」です。
傑作と名付けられたこのお酒は納得のいく仕上がりをした時にしか瓶詰めされません。
笑四季のラインナップ中では比較的穏やかな香りを放っていますが、その気品はどのお酒にもひけを取りません。
色んな果実をミックスしたような、柔らかな甘みが膨らみます。
それはふわりふわりと口内を漂って、しっかりと飲み手にその旨さを堪能させた後に収束。
伸びやかな旨味のあとは酸がビシッと後味を引き締めてくれます。
普段飲みにするには少し贅沢なお酒ですが、それに見合う味わいを間違いなく持っています。

原料米：滋賀県産山田錦 　磨き：50%

滋賀県は甲賀市に蔵を構える笑四季酒造。
創業は1892年(明治25年)まで遡ります。
蔵が位置するのは旧街道沿いの通りで、東海道五十三次の五十番目の宿場水口宿になります。
現在ではその面影は殆どありませんが、それでも街の一部には古い建物が立ち並ぶ区域もあり、昔の名残を垣間見ることが出来ます。
1892年の創業から、笑四季酒造では地元の人に親しまれるような、普通酒や本醸造酒などをメインに造っており、 全国的な知名度も高くない小さな蔵でしたが、現杜氏竹島充修氏が醸した一つのお酒によってその知名度は一躍全国に知れ渡ります。
その契機となったのが「モンスーン」。
今や笑四季酒造を代表するお酒の一つともなっています。