小林酒造と親交のある、フランスのワイナリー、
そのワイナリーから提供された酵母を使って造られたスペシャルな日本酒。
今はワイン酵母で造られた日本酒を見かけることもたまにありますが、このwine cellが初登場した頃、ワイン酵母の日本酒ははほとんど存在がなく、そういった意味ではこの「Wine Cell」は、その道の先駆者とも言えるお酒です。

出すお酒出すお酒、人気商品になる「鳳凰美田」のお酒なので、
ワイン酵母という珍しい醸造法でも安心させてくれます。
白い花のような香しいアロマ、しかし主張しすぎない絶妙のバランスの吟醸香。
含んでみると、独特な、爽やかな酸味と旨味をまとった、
口当たり綺麗な液体がするすると流れ込んできます。
マスカットやライチのようなみずみずしい旨みを持ったフルーティーで、
爽やかな味わい。

非常に杯が進んでしまいます...。
このお酒を呑む度に、
ワイン酵母の日本酒を無意識に探してしまうのは仕方のないことかもしれません。
それほどの完成度を誇っています。

使用米:山田錦 　磨き：50%

1872（明治5）年に創業の小林酒造は、製造石数約1200石。代表銘柄「鳳凰美田」。
酒名は、蔵が日光連山の豊富な伏流水に恵まれた美田（みた）村という良質な米の産地にあったことから命名。
酒造りにて、最も重要とされる「麹造り」に対する拘りは、他の生産者に比べ特に強く感じられます。
現在、「五層構造の麹室」にて厳格な温度コントロールにて麹造りが行われている。
また、圧巻すべきは、低温発酵に欠かすことのできない600kg〜800kgのサーマルタンクが横一列にずらり約20本。
「鳳凰美田」は、華やかな香りとしっかりとした旨みが特徴ですが、イメージとしては容姿と資質の両面を備えて、内面から発する華やかさと優しさがあるような、お酒をイメージしている。