比較的低精米にて、米の旨みを引き立たせる秋鹿においては珍しい、純米大吟醸酒です。生産本数わずかの超限定生産。裏面には製品番号が記載されています。
この瓶に用いられているラベルは、初代、奥鹿之助が大正時代に登録したラベル。
今、こうして見ると逆に新しい粋なラベルに見えます。
熟成を得意とする蔵元らしく、一年間の低温熟成。
開栓すると、山田錦の伸びやかで心地よい立ち香と、熟成による麹感のある薫香、そしてほのかにフルーツ様の香りも感じることが出来ます。
落ち着いた立ち香ですが、しっかりと存在感をアピールします。
熟成の妙技を感じる、まろやかで、キメの細かい旨みがゆっくりと広がります。
酸も感じますが、キリっと引き締まった酸というよりは、全体に調和をもたらす綺麗な酸と言った印象。
飲みほした後もついつい手元に置いておきたくなる、珍しいラベルの、珍しい秋鹿です。