冬から春にかけて出荷される陸奥八仙の生原酒。
そんな中でも特に注目度の高いお酒がこの「華想い」となります。
華想いとは青森県の酒造好適米で、かの有名な「田酒」にも使用されています。
陸奥八仙の芳醇ながらも、恐ろしいほど均整の取れた味わいには毎回驚かさせられていますが、このお酒では陸奥八仙の良さが更に発揮されています。
開栓と同時に鼻腔を刺激するライチやマスカット香。
ここまで芳醇な香りがすると、行き過ぎた香りとなることも多いのですが、不思議にスッとキレ、何か可憐すら感じさせられます。
含んでみると、待ってましたと言わんばかりに、押し込められた甘みの粒が連射され、どめどない旨みがなだれ込んできます。
と思ったのもつかの間、今度はリンゴ酸由来の軽やかな酸がその甘みにくっきりとした色を付け、三次元的な旨さを四次元の旨さに。
思わず「ウマイ」と唸ってしまう味わい。
是非陸奥八仙の旨さを体感してみて下さい。

使用米：華想い  磨き：50％

創業元文5年（1740年）、八戸酒造は青森県八戸市にある創業約２３０年の歴史ある酒蔵です。

「陸奥八仙」は、八戸酒造が創業銘柄『陸奥男山』と共に、主軸銘柄として立ち上げた 製造量200石ほどの新ブランド。 青森の造り酒屋として青森にこだわった酒造りを目指しています。 南部杜氏伝承の技と独自の手法、また丁寧に磨きあげた陸奥の厳選地米,（青森県特産米「華吹雪・華想い」） 八戸大地の石灰岩層の地中深くから湧き出る清冽な水、【蟹沢伏流水】を用い、凍てつく自然環境の中、 蔵人たちが精魂込めて酒造りに励んでいます。

また、大正年間に建設された6つの建造物が2010年6月に八戸市より青森県第一号となる『景観重要建造物』に指定され、 7月には文化庁より国登録『有形文化財』に登録されました。