米の魔術氏とも言われる上喜元の名杜氏、佐藤氏が醸す愛山仕込みのお酒。
上喜元のお酒にしては珍しく甘口タイプのお酒。
まるで上質な甘口のワインのように優しく広がる甘みは、米の持つ甘さを最大限に引き出し、バニラのようなまろやかさを持っています。
これほど旨味(甘み)引き立つ味わいながらも、驚くべきことにその引き際はスーッとキレ、非常に洗練された味わいとなっています。
さらにこの愛山のお酒、実は二年間以上も熟成させていて、その口当たりは円やかも円やか。
間違いなく値段以上の価値はあります！！

※ビンテージは現行の物に変更しています。

使用米：愛山　　磨き：43%

酒は人の傍らにあって喜びをさらに歓喜する。まさに飲めば上機嫌になる喜びのもとである。
「上喜元」の銘柄にはそんな意味が含まれている。
蔵元の酒田酒造は、戦前まで男山・養老・藤屋・千里井・玉の川といった酒を造っていた酒田の五つの蔵元が、昭和21年に合併して橋酒造場を醸造所としてできた会社で、銘柄もその時に名付けられた。
橋本酒造場の創業は弘化元年(1844)と、酒田でもっとも古い。
かつての西の堺、東の酒田と言われるほど、多くの豪商が降盛を極めた湊町にあって、華やかな商人文化とともに酒の文化を育んできた蔵である。
酒田酒造の母屋である橋本家の建物は、文化庁の文化財登録の建造物にもなっている。