大の鮨好きである平井社長は、ある地方で食べた鮨の味に感銘を受け、
およそ三年という構想を経て、鮨に合う究極のお酒、"弥助"を生み出しました。
『弥助』とは、花柳界(かりゅうかい=芸者の世界)での鮨の隠語。
『義経千本桜』という、人形浄瑠璃および歌舞伎の演目において、源平合戦で命からがら生き延びた平維盛が鮨屋に逃げ込んだ際に名乗った偽名が「弥助」であったことから鮨の隠語として呼ばれるようになりました。
純米吟醸でありながら、華やかなお酒自体が主張する香りではなく、
あくまでも穏やかに香る米の甘みを感じる香り。
含み香はしっかりと飲み手の嗅覚を捕らえる、旨みある香り。
ストレートな、柔らかい旨みがスッと喉奥で弾け、
口内にその旨味を拡散していきます。
意識することなく、鋭角にキレる味わいで、気づくと"弥助"は胃へと消えています。
なるほど、これは魚介類には相性抜群なことも頷けます。
イカや海老、白身や貝類など、柔らかな甘みある魚介類の旨さを何倍にも引き上げてくれます。
しかし、単純に単体でも、魚介類以外のお食事とも相性良く、
まさに美酒となっています。