「ののさん」とは、前杜氏の出身であった但馬地方の方言で「観音様」を意味します。
そのこころは、観音様のように大らかで柔らかい酒質と味わい。定番 「超辛」 の対極となります。
酵母は、ほとんどの酒に使用している 901と普段使用しない1801とのブレンド。甘味と華やかな吟醸香が特徴の、冷酒におススメのお酒です。今回は真吟(扁平)精米を採用し、例年より軽やかでコンパクトな味わいに。甘さと酸と香りが綺麗にまとまっています。さらに重力で酒にストレスを与えず採酒する「グラビティシステム」によって、透明感ある舌触り。
熟したメロンのような香り高い香り。爽やかな、酸味を伴った心地よい濃度の旨みがとてもバランス良く、果実のフルーティさと米の旨みとが見事に混在しています。その味わいの中にほんのり感じる渋味と酸味。
大人が楽しめる、播州一献らしい豊かな旨さを感じる美酒です。