H27BYの酒造年度から新たにリリースされた「松の司 純米吟醸」。
これまでも「純米吟醸」酒は多くあったのですが、
そのクラスの純米吟醸酒をこの「純米吟醸」として、集約されたそうです。
つまり、これからの松の司における純米吟醸部門の「顔」とも呼べるお酒で、
そこにかかるプレッシャーは多くあったはずです。
味わいは何か一つの味を突出させるといった造りではなく、
五味のバランスが素晴らしい味わいを目指して造られたこのお酒。
いやが上にも期待は高まります。
香りは、そこまで強くはありません。
ただ、高級ワインのように、繊細で上品な香り、南国系フルーツのような、
トロピカルな香り。
いざ口にすると、なんと柔らかい酒。
優しくて、旨みが、玉のように舌を転がっていきます。
濃厚な旨みと、繊細で上品な旨みが顕在しているというなんとも綺麗なお酒。
これは疑いようもなく、新たな松の司の顔となることに疑問の余地はありません。