『無有-むう』とは農薬を【無】くすことにより、農家と酒蔵の双方に想いの【有】る、
新たな価値観の有るモノが生まれました。そんな気持ちを込めたことが由来です。
通常の米作りに比べて手間暇は随分とかかりますが、今後とも取り組みを続けていく予定とのことです。
ラベルもこのお酒の売りである「米」を全面に出したデザインとなっており、斬新で目を引きます。
米の旨味や酸や甘みがとことん凝縮された芳醇辛口な純米酒。
主張はしっかりと持ちながらも、派手さは感じない全体像。R3BYの玉栄米は特に溶けにくく、ややスリムな味わいに仕上がっています。
それでも一年半の良い熟成を経て、柔らかく奥深い味わい。
舌触りは濃厚らしくまろやかさが残り、無農薬米の甘みがほのかに香ります。
そして含んだ時のパンチは衝撃的。例えるならお米から感じる大地のパワー。
冷酒も美味しいのですが、常温やぬる燗にするときめ細かい味を楽しめます
手間暇をかけて造られるお米を、これまた手間暇かけて世に送り出す冨田酒造に賞賛の一言です。