日本酒業界において、最も有名で、高価で、
品質も高い酒造好適米といえば多くの方が真っ先に思い浮かべるのが
「山田錦」ではないでしょうか。
この「大吟醸純米 黒」はその山田錦の生産地の中でも最上とされる、
兵庫県東条町産の山田錦を100%使用。
それを地下120Mから汲み上げた地下水で醸すのですから、これはもう
美味しくならない方が不思議なくらい。
仕込は600Kという小仕込で、厳戒態勢の状態で作り上げられていきます。
白桃やマスクメロン、ライチやベリーなど、様々なフルーツの香り。
35%という高精米でありながら、味わいは決して淡泊なものではなく、
しっかりと米の甘み、旨味が舌上を滑っていきます。
濃厚で且つ、繊細。
こんなお酒を造ることが出来る蔵元は日本に何軒存在するのでしょうか。
松の司が松の司たる所以をひしひしと感じさせてくれる一本です。