香り高く弾けるような吟醸香と力強い味わいは、まさに吟弾。素晴らしい味わいです。
地元和歌山でこだわり抜いて造られた山田錦と厳選に厳選を重ね選び抜かれた酒造好適米を用い、
大正4年建築の土蔵「根来土壁蔵」にて究極の日本酒造りを行なっております。
■鉄砲隊の名前の由来
吉村秀雄商店の蔵がある和歌山県北部の岩出町には、根来寺というお寺があります。
このお寺は、地域一帯を支配下におく大勢力を誇りました。本州で初めて、種子島より鉄砲の生産技術を学び受け、
僧兵で鉄砲隊を結成したことで有名です。
この地元の故事になぞらえて、根来より力強いお酒を、日本酒への想いを弾に込め訴えていきたいと名付けられました。
■車坂の名前の由来
和歌山には三年坂、結縁坂、車坂など由来のある多くの坂があります。
中でも「車坂」は小栗判官の伝承(相模の国にて毒殺された小栗判官が閻魔大王の計らいで蘇生し、餓鬼阿弥(がきあみ)の姿で土車に乗せられ様々な人の手に引かれて、熊野湯の峯温泉にて湯治し元の姿に戻る話)の際、通った坂といわれています。
日本酒の復活・隆盛を願い、この名前が付けられました。
■根来土壁蔵
紀州根来の里で1915年(大正4年)の創業当時に建築された土蔵、それが根来土壁蔵です。
その根来土壁蔵の最大の特徴は、温度や湿度に応じて壁が水分を吸収したり、
吐き出したりすることにより微生物に快適な環境が保たれます。
この蔵にはほかの蔵にはない自慢の地下貯蔵庫があります。
タンクが数十本と並んでいて、すごい迫力です。その地下貯蔵庫は一年中5度で保たれ低温用の貯蔵庫と12度で
保たれた中低温用の二箇所の大貯蔵庫を備えています。
生酒や生貯蔵などの酒は出来上がったらすぐにこの貯蔵庫に入れられます。
中には数十年も良い状態で寝かされた酒もあります。
■大台ケ原
年間降雨量5,000ミリという世界有数の降雨量を誇る奈良県上北山村の大台ケ原は、
日本一多雨な場所として知られています。吉村秀雄商店の水源は大台ヶ原が源流です。
その流れは吉野川として流れ、やがて和歌山県に入りその名を紀ノ川に変えます。
紀ノ川は空海の高野山の麓、伊都郡・橋本市の辺りから始まります。
大自然と、歴史、文化、宗教の狭間を、深く潜り、長い時間をかけ、流れてくる伏流水で酒を仕込みます。