厳しくも豊かな北の大地・北海道。広大な十勝平野の中心・帯広市と、北海道最高峰である大雪山の麓・上川町、それぞれ土地に蔵を構え
その土地に合わせた酒を醸すのが、こちらの上川大雪酒造です。2017年より酒造りをスタートした新進気鋭の蔵元。
目指すのは、地元の原材料にとことんこだわった『飲まさる酒』(北海道の言葉で「ついつい飲んでしまう酒」)。小仕込にて丁寧に醸された高品質な酒を
『北海道の地酒』として、より多くの人へ、北海道の地域ブランドを全国へ、メイドインジャパンを世界へと発信している、北海道を代表する「地方創生蔵」です。
蔵の沿革~地域に愛され地域に根付く酒蔵~
2016年、製造を休止していた三重県の酒造会社から移転。2017年より酒造りを本格スタートした新進気鋭の蔵元です。豊富な天然水と広大な農地を有する北海道上川郡上川町にて「上川大雪酒造株式会社」設立しました。
冬はマイナス20℃にもなる大雪山系の麓ながらも、豊かな自然とこの土地ならではの食や文化に魅了される人々は多く、「層雲峡温泉」には年間約200万人が訪れます。
同じ年「食の宝庫」十勝でも、国立・帯広畜産大学のキャンパス内に酒蔵をつくり、大学と共同研究を進め北海道の素材の可能性を追求。『大学酒蔵』と呼ばれ親しまれています。
2021年には函館に「五稜乃蔵」も創設、本格醸造を開始。それぞれの地域の特性を生かし、北海道の新鮮で豊かな食材に寄り添う酒は、『北海道を代表する酒』として早くも地元に根付き、地域活性化に貢献しています。
原料以上のものは造れない。
ここには最高の原料がある。
日本酒造りの原料は、水と米。仕込み水は、万年雪を冠する大雪山系の湧水を源流とする、酒造りには理想的な約7℃の天然水。
酒米は信頼で結ばれた顔のわかる生産者のつくる、北海道産の酒造好適米「彗星」、「吟風」、「きたしずく」の3種のみを使用。
『原料以上のものは造れない。ここには最高の原料がある。』総杜氏の言葉は、米の生産者への信頼と上川町の美味しい天然水に敬意をはらう酒造りそのものです。
コンセプトは「普通に造る」こと。「極端」なものではなく、普通に美味しいお酒。大きなタンクは使わず、手造りの伝統的な手法で一本一本のもろみを丁寧に仕込み、
最高の原料を活かし、多くの人に喜んでもらえる、土地で愛され根付いていく地酒を目指しています。
地域と文化への思いを込めた
蔵のシンボルマーク
「上川大雪」「十勝」いずれのラベルにも使われる五角形を有する家紋は、大雪山の「大」の文字、美しい雪、アイヌ文様をデザインモチーフに、
日本酒の五味、甘・酸・辛・苦・渋を表現しています。これから五十年、百年と美味い酒を醸し、
地域で愛され受け継がれていく酒蔵を目指したシンボルマークです。
『緑丘蔵』と『碧雲蔵』
「緑丘蔵(りょっきゅうぐら)」は上川大雪酒造のはじまりの場所。「カムイミンタラ」(アイヌ語で「神々が遊ぶ庭」)とも呼ばれる大自然に囲まれた土地にて、柔らかで清らかな仕込み水を感じさせる酒質と、
芳醇ながらも軽やかで締まった風味が特徴の酒『上川大雪』を造ります。ミニマルかつシステマティック、そして清潔に管理された蔵で、正確なデータと研ぎ澄まされた五感を駆使し、
当たり前を大事に酒造りに向き合っています。
一方「碧雲蔵(へきうんぐら)」は日本唯一の国立農業系単科大・帯広畜産大学の構内に建てられています。
日本一の清流といわれる日高山脈札内川水系の伏流水を仕込み水に使用。上川町・緑丘蔵とは異なり、こちらは中硬水。透明感のあるシャープな質感が特徴の『十勝』を醸します。
この地で生まれ育まれる肉や乳製品、野菜に合う味わいを目指し、「ローカルを掘る」という想いが込められたお酒。
100年の歴史がありつつも長らく途絶えていた十勝の酒造りを再興し、同大学と連携、
日本酒の次の世代を担う人材育成も行っています。
Contact
Name 上川大雪酒造
Location
北海道上川郡上川町旭町25番地1
brand 上川大雪・十勝