苗場酒造は、明治40年9月23日創業・会社設立。環境庁の名水百選に選ばれた「龍ヶ窪」のある津南町で、日本百名山「苗場山」の伏流水を仕込み水とし、
100年以上の長きに渡り飲み愛されている、地元を代表する地酒蔵です。
苗場酒造のある新潟県津南町は、冬ともなれば蔵全体が雪ですっぽりと埋まってしまうほどの名だたる豪雪地帯。
しかし、こうした土地なればこそ、名水百選の龍ヶ窪の豊富な湧き水、澄み切った空気、名峰苗場山の生み出す清冽な伏流水。
酒造りに最適な素晴らしい環境の中で、技と伝統を誇る越後杜氏によって醸され続けてきました。
コンセプトは“ あなたを醸す ”
【 醸す森 】とは、「酒の宿 玉城屋」が経営する、十日町市松之山にあるバル&ホステルの名前。森の深い緑に囲まれたこの宿のコンセプトは、“ あなたを醸す ”。
「お米と麹や酵母が出会ってお酒が生まれるようにひとやお酒や風土と出会ってあなたの中になにかが生まれる場所でありたい。」そんな思いからこの名前をつけたそうです。
「【 醸す森 】という日本酒とお客様の出会いで、日本酒に新しい思いやイメージを持ってほしい」…蔵元の目指すところが元々同じこともあり、宿の名前がそのままお酒の名前となりました。
酒造りへのこだわり
『1段仕込・生原酒・袋搾り』
通常日本酒は、仕込みタンクに酒母を立て、添・仲・留と蒸米・麹・水を3回に分けて加え、アルコール発酵を行う、いわゆる「3段仕込」で造ります。
その方が、ある程度の品質を保ちながら大量生産できコストが下がるからです。それに対し、その作業を1回目の「添」だけで行うのが「1段仕込・添仕込」です。
アルコール度数13度〜14度と、糖がアルコールに分解される途中の非常に若い段階で搾るため、初期に出る芳醇な吟醸香とお米の甘味を残したまま、フレッシュで爽やかで豊潤なお酒になります。
また、一度に少量しか作ることが出来ないのも特徴の一つです。しかし、この1段仕込みによって生まれる「甘み」と「酸味」、そして「吟醸香」は、発酵食品である日本酒の、ある意味原点といえる味です。
これが「醸す森」独特のフルーティーな味わいの基礎になります。
上槽は、圧搾機で絞るのはなく、袋搾りを採用。
圧搾機でやるより時間も手間もかかりますが、優しく絞り出すことで雑味を最小限に抑え、ヤブタ香という特有の香りも防ぎます。
そこから生まれた酒粕は、搾り切らなかったお米の甘みと吟醸香を残し、まるで「食べる甘酒・調味料」。蔵元や杜氏も「こんな酒粕、食べたことがない」と絶賛するほどです。
地元の水と米、そして越後杜氏の技術の結晶がつくり上げた、フルーティで新しいお酒「醸す森」。深く優しい森に癒されるような、新しい出会いをぜひ感じてみてください。
Contact
Name 苗場酒造
Location
新潟県中魚沼郡郡津南町下船渡丁戊555
brand 醸す森